母性

ぎっしりミーテイングが入っている出張の帰路は、いつもぐったり。

もうハイヒールで仕事ができないから、3センチのヒールで走り回っているのに、靴まで脱ぎ捨てた機内。

さあ、本を読むぞとライトをつけるけれど、そのまま居眠りしたらしい。

離陸して15分程したら目が覚めた私。

本を読み始めようと思ったら、ライトが消えている事に気がついた。

隣の中年の女性が、

「眠っていたからライト消しておいたわよ。」

と懐かしい中近東なまりで言ってくださった。

「中国語の本を読んでいるの?」

日本語ですよ、なんて話をはじめたら、そのまま赤ワインを二人で飲みながら世間話に。

イランで生まれ、アルメニアに移動し、その後ロシアを経てアメリカに移り住んできたとの事。

その力強い話力は、沢山の苦悩を抱えてきたのだなと即察せる。

娘さんが結婚し、お孫さんが生まれポートランドに住んでいるから、住み慣れたロスから5年程前に引っ越してきたと嬉しそうに話してくださる。

ロスには高齢のご両親がいるためこうして時々訪ね、ポートランドでは手に入らない食料品を沢山買って帰ってくるんだそう。

アルメニア人である彼女。悲劇の歴史を持つアルメニア人の話になったら、

「家族がいる事が一番の幸せ。私には難しい政治や宗教の話はもういいの。」

ふと以前読んだ佐野洋子さんのエッセイにあった文が頭をよぎった。

ーおばさん達は殆ど社会性とか客観性は持っていないのだ。持っていたら家族は守れないのだ。

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ポートランド空港に到着したとたん、ごそごそとリックッサックからLavashを出してきて、私に持って帰れという。ご家族のためにカリフォルニアから持って帰ってきている大切な物、貰えません、、、なんて言っていたら、私のバッグの押し込んで、美味しいから食べてみなさい、と。大きな母性、暖かい心をいただきました。
そのLavash.
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香り高いLavash、何時も手を抜く既製品のハマスではもったいない。手作りハマス。

<材料>
*ひよこ豆       一缶(15oz )
*ニンニク       3−4
*タヒニ        1/2カップ
*レモンジューズ    大さじ2
*塩          適量
*オリーブオイル

<作り方>

1:ひよこ豆を水切りせず、ボールにいれニンニクを加えて、レンジで4、5分暖めます。
2:1にレモンジュースを加え、FPで、オリーブオイルを少しずつ加えながら滑らかになるまで混ぜます。
3:塩で味を調整して出来上がり。
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メインはブランジーニを焼いて。

飛行機を降りても、誰が迎えにくるのかと心配してくれる彼女。電話番号交換させていただきました。家族を守ってきた女性の強さと優しさ、出張の疲れを払いさってくださる彼女の母性、大きな力ですね。


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